練習報告

9/24,25 バンク合宿
他の方々が書いてくださった通りなので省略。黒川さん、宇佐美監督ありがとうございました。

9/26 行き帰り自走40km
行きはよいよい帰りはもがき。信号インターバルもこれからのシーズンはクリテが多いので役に立つ。1250wくらいしか出ず。

9/27 朝練常照寺10、自走60km
マラを引き連れて5やったあとに2ゾディアに引きずられ5本。6本目の3’18はレベチ。それ以外は普通。3分走はなんだかんだ360wは下回らなかったので良かったのではないかと。
自走はバイト先からの帰りに1回渾身のスプリントをしただけ。軽めのギアでダンシングケイデンス140〜150回したら1308wで最近にしては上々。ジュニアギアでなくなってからというもの、スプリントのケイデンスを上げるのを忘れていたが、私の持ち味は高回転で発揮されるということを思い出した。

あとは、なんだか寝られずに合宿のST動画を見ていたので一考察。STを速くなる必要性を感じない人には読むだけ時間の無駄になると思うけれども、団抜きスタンで楽をしたい人や、来年のチースプメンバー候補として身に覚えのある人には、一読の価値があることを保証しようと思う。

まずハンドルの位置。これは普段ロードばかり乗ってピストのポジションが適当な人には仕方ないのかもしれないけど、明らかに、遅い人ほど近くて高い。結果肘は詰まり、肩が手よりも過剰に前に出てきて、上腕二頭筋が筋力を発揮できるような関節の位置関係が失われている。スプリント系種目のマルハンの位置は、腰を上げて急加速する時に上腕二頭筋が最大限の力を発揮できる位置が良いんじゃないかと最近は思っている。まあ、近ければ近いで腰の位置をサドルに仕えない範囲で後ろにすれば良いけど。

次に体の使い方。
これは最近私が一番に意識していることでもあるけど、体重を一番効率よく活かせるペダリングは、両手放しダンシングだ。しかしSTの場合は、全ての体重をペダルに注いでもなおトルクが足りないので、背筋や上腕を使って、重力に加勢する形で体をペダルに押し付けなければいけない。つまり、STにおいてハンドルは基本的に引くものだと考えている。ハンドルにしがみついて握り込んでいる人は大抵ハンドルに体重が逃げている。
しかしほとんどの人はハンドルにしがみついている。この理由は2つ考えられる。ひとつはケイデンスがとても大きくなる時に特化した場合。もうひとつは筋力不足である。
一つ目の方は、私も含め大抵の人に言えることである。バンクのバックストレッチまで加速して、なおもダンシングで粘っているときくらいのケイデンスにおいては、脚の動きが速すぎて体重移動が上手くいかず、全ての体重をペダルに乗せられない。なぜなら逆にそれをすると、瞬く間に引き足が訪れるのにも関わらず体重がペダルに残っていることで、ブレーキにもなるし、ケツがはねるガチャガチャしたペダリングになってしまうから。これを防ぐ為にハンドルにある程度体重を逃がして、脚の筋肉だけでダンシングしようとしていると考察する。ところがこれならどうせ体重はペダリングに活きていないので、座って回したほうが体幹が固定される分効率が良いことになる。つまりハンドルにしがみつき始めない閾値を各自見つけ、そのスイートスポットどんぴしゃで座るのが、最も効率の良い加速のつなげ方だと考える。
二つ目の方は、さらに下半身についてと上半身についてに分かれる。
下半身についての方は、競技を始めて1,2年くらいまでの人に多く当てはまると思う。ペダルに体重を乗せる、と散々言ってきたが、自転車の上でトルクをかけている時、脚が伸びきることは当然ない。すなわち、人間が普段立っている時みたいに、脊柱起立筋にだけ力を入れていれば骨格が体を支えてくれるというような、骨格任せのペダリングというのは存在しないということだ。では、ペダルに体重を乗せている時に体はどうなっているかというと、階段を一段上り終える直前、まだ踏み足が若干曲がっている状態で、時空を停止させられたような状態になっている。言うなれば片足立ち空気椅子である。私の比喩が伝わったならば、この姿勢を維持するのが如何に辛いか理解してもらえると思うが、これには、特に大腿四頭筋において結構な筋肉量を必要とする。自転車に乗らずにこの姿勢をとってみて、維持できない人やすごく苦しい人は、自転車の上ではバランスを取るためにハンドルに体重を乗せるしかなくなっていると私は考えている。
上半身についての方は、初心者のみならず、自転車以外のスポーツやウエイトで上半身を十分に鍛えてこなかった人一般に言えることだと思う。先ほどハンドルは引くものだと述べたが、ハンドルを引くためには、強靭な背筋と、上腕二頭筋、またそれらが生み出した力を余すことなくペダルに伝わるように体幹を固定する為の腹筋や、肩甲骨周りの筋肉が必要になる。(物体自身が力を発する時、他物体への力点と作用点が異なる場合は、物体自身が剛体でないと、入力と出力がイコールにならないことを考えると分かりやすい) つまりどれかしらの筋力が不足していると、それがクッションとなって、ハンドルを引いた分のトルクがペダルに伝わらずに吸収されてしまうわけである。この場合には、決してハンドルにしがみついていなくても、ハンドルを引く力がトルクに活きていないわけだから、勿体ない。ウエイトやチューブトレーニングで、筋肉を早急につけたほうが良い。

つらつらと考えを述べてきたが、所詮私も200m16.5秒のスタンが限界なので、それより速い人がどのように体を使っているのかは分からない。でも自分より遅い人にはアドバイスできると思ったので、あと暇だったので、書いてみた。もし真面目にSTを速くなりたい人がいるなら、反論や、質問を投げかけてくれると嬉しい限りだ。

最近の記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


アーカイブ

月を選択

最近の記事

  1. チャレンジロード

  2. 行動

  3. plactice in kawasaki bank

  4. 川崎

PAGE TOP