百見は一走にしかず。【Gent-Wevelgem MU】

感情込みの細かい振り返りはnoteに書きました。↓のリンクから読めます。

https://note.com/keiocycling/n/n619018b4dda9

こちらはレースレポート単体です。

GENT‐WEVELGEM MU

距離 177㎞+ローリング10㎞

空気圧 F: 6.0bar, R: 5.6bar(タイヤは前後ともPanaracer AGILEST 28c)

ローリングからレースを降ろされるまで

Japanチームの目標は津田or留目の上位完走。個人の目標としては出来るだけ長く先頭の見える位置にいること、エースのアシスト、あわよくば完走。

レースはローリングの段階からスピードが速くアクチュアルスタート後、一時間程度は横風分断を狙う動きで速いペースが続いた。しかし、予報よりも風が弱かったことや序盤に逃げが形成されたことで集団のペースはいったん落ち着く。

その後は所々、石畳区間や横風区間でペースアップがあるものの集団は一つで距離を消化し、脚勝負となってくる区間の始まりである最初の登り、Banebergへ。最初の位置取りはそこそこ良かったのだが、登りの中腹で落車に足止めを食らってそれを埋めるのに脚を使ってしまった。でも集団はそんなに速くなくて二段になっている一段目が3:51 374w、グラベルになっている二段目が速くて1:03 394w。しかし登り切って一息つけると思いきや、下りが鬼速くて集団を一列棒状になり中切れするところだった。

そういう訳でほぼここで一度足を使い切った状態ですぐにkemmelbergへ。石畳の始まる手前までがmontberg(1.46㎞ ave4.1%)でそこで前に上がりたかったものの強豪国が前を固めた集団で位置を上げるのは難しく、また一度使い切った脚ではあまり早くないペース(3:08 368w)とはいえ苦しくてその余裕はなかった。

そしてkemmelbergに突入するというタイミングで入り口を塞ぐように落車が発生し、思いっきり足止めを食らう。脚は付かなかったものの、10秒程度(体感的にはもっと長かった)止まっていたので先頭集団とは大きなギャップが生まれてしまった。登り区間内で追いつこうと全力でプッシュするものの、慣れない石畳という事もあり、その差は縮まらない。そのまま下りでも追いつけず、平坦区間に入ってからは人数差もあり、むしろ離されて第三集団で完走を目指してローテーションをするも、150㎞地点でレースを降ろされることとなった。

先頭は大集団でのゴールスプリントとなり、イギリスの選手が優勝。日本人は津田選手が第二集団で、福田選手が最終集団で完走した。

今回、集団から遅れた最大の原因はkemmelberg前の位置取りである。ストラバでkemmelberg単体のタイムでは上位選手と差がなかった。つまり足止めを受けなければ一度目のkemmelbergは集団内で超えることが出来たということである。だが、それは遅れた選手全員同じでその位置に居られなかった事が自分の弱さであり、今後の課題である。

また今回、初めて欧州のレースを走り、集団の密度や選手のレベルの高さなど、世界トップを肌で感じることが出来た。悔しいけれども、今の自分との差が大きすぎてその差を埋めるために何をすべきなのかを整理するのには少し時間を要すると思う。だが、今ここでその差を知れたことは大きな収穫であり、この経験を糧にしてもっと成長していきたい。

一緒に戦ってくれたJAPANチーム、今回の遠征に際してご支援ご声援いただいた皆さん、ありがとうございました。

川野碧己

川野碧己

経済学部4年  常に全力

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