短足族の宿命

脚長族のシミズタクミが体重が増えないと嘆いていた。確かに自分もそれは悩みではあるが、そんな悩みは僕にしてみればはっきし言って甘い悩みである。いや、甘すぎる。

自分の足の短さに気づき始めたのは中学生の頃。成長期になり身長もぐんぐんと伸び160cmを超えていたが、なぜだか足に関節痛だとか成長痛を感じる瞬間はなかった。

それは友達と身体計測の結果を見せ合っていた時のことである。他の誰よりも、「座高」が異常な数値を叩き出していたのである。それをみた時は、アホな男子中学生だったので、「ウェーイ勝った〜」などと自慢げに見せつけていたが、その後何ヶ月かして、身長-座高=足の長さという1次方程式を導き出した時はもう時既に遅かった。いや、遅すぎた。後に文部科学省は座高計測を廃止したが、そんなことでこの古傷がこの先癒えることはないだろう。それからは、短足族としてのレッテルを貼られながら、日々を生きることになった。

短足族として今までの人生で辱めを受けた瞬間はたくさんある。アンクルパンツはアンクルが見えなさそうだから買えないこと。座るとデカく見えること。へそまでズボンを上げないとシャツがずれ落ちること。ラーメン屋のちょっと高めな丸椅子だと足がぶらぶらして、食べにくいこと。座高前屈がしやすいこと。そして、サドルが低いこと。

自分のバイクを誰かに乗ってもらう時、ママチャリみたいにみんなサドルに跨っても足がつくのが嫌で、乗らせたくない。この前サトウガクに乗らせた時は、絶対にサドルについて文句を言わないという条件で乗らせてやった。

僕にとって、サドルを1cm上げる行為は、JKが前髪を1cm切る行為と同義である。サドルが高くなった時に、あれ「サドル上げた?」気づいてくれる人は、モテる。俺に。

前バイトの人にロードバイクについて聞かれた時も、「あああのサドルがすごい高い自転車ねえ」と言われた。僕は咄嗟に嘘をついた「そうです」

あの日からもう自分に嘘をつかないことに決めた。

今日も少し見栄を張ったサドルに押し上げられながらペダルを回した。また尻の皮が一枚、厚くなった。

5/18

大垂水からひなずるの途中まで 100km程度

大垂水は287w 9m22s

なんか弱すぎた、心拍がめちゃくちゃキツくて、ひなずるもあげるつもりだったけどマジでそれをやると帰れなくなりそうだったのねひなずるは緩く踏んだ。なんだろう、とにかく誰かの後ろについたりして休む時間がないからかなあ。死ぬほど辛かった割に弱くて萎えた。最後にレースを想定した20sを入れる予定だったけど登り切るので精一杯で無理だった。その後も肺が辛くてふむきになれなかった。

シートポストの形状的にサドルが結構後ろになるので、とりあえず前のシートポストに変えてみた。そしたら結構いい感じ。まあ明日走ってみないとわからないけど。登る時は結構サドルの前の方に座りたいタイプなので。ちなみにサドル高は見栄を張っていない。謙虚なので。みんな楽になろう。

小林大悟

小林大悟

経済学部4年

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