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初日でリタイアという情けない結果で終わってしまった。応援してくださった方々に申し訳ない…

今年はコロナの影響で海外チームが来れないためにユーラシアに出場権が回ってきた貴重な機会なのでなんとか完走はしたかったし、後半のステージになればアタックなどをするチャンスも生まれると考えていただけに残念である。正直言って過去最高に登れる状態ではあったので自信はあったが国内トップ(初日と2日目は海外選手の無双で終わっているが…)との差がまだまだあるだけに過ぎない。

ネガティブなことばかり書いてしまったが、あれだけの観客に応援されながら走れたのは良い経験であったし、結果から見ればリタイアには終わったものの途中まではそれなりに良い位置で走れていた。足はもちろん足りなかったが、それ以上にこのようなプロレースの立ち回りがわかっていなかったことが大きいと思う。いきなり結果を出せる人間なんてそうそういないし、腐らずに頑張りたいと思う。

以下レースレポートです。

飯田市の12キロの周回コースを10周する120キロのレース。スタート後1キロほどにある7%2キロほどのKOMの上りを含むアップダウンコースで獲得標高が2600メートルあり、結果を見てもそうであるように総合争いにかけて有力チーム同士で激しく削り合いが起こることが予想されていた。自分はこの日は初めてのプロレースであったことと、コースレイアウトや開幕初日ということからとにかく安全に完走しようと考えていたし、監督からもそう言われていた。

当日はとにかく色々大変だった。自分の準備が甘かったのもあるが、事前に聞いていた予定などと動きが違ったり、補給食が用意されていなくて十分な補給食が用意できなかったり、前日に移動で輪行した際に痛めた体を引きずりながら出走したりと(全て言い訳)。選手はみんな同じ条件であるが急に暑くなったのもかなり体に応えた。飯田は日差し強めで、木が思ったよりも日陰になっていなかった。

スタート直後はジワジワペースが上がっていった。最初の登りは400〜500wをずっと行ったり来たりしていてスタート早々に心臓が飛び出しそうになった。位置取りはそんな後ろの方にいるつもりはなかったが、人数が80人しかいないこともありほぼほぼ最後尾だった。

このペースでいったら序盤で千切れそうだな〜と思いながら集団にしがみついていく。

最初からいなくなっている人もちらほらいた。下りは速いんだろうけどディスクに変えてからバイクがコントロールしやすすぎるが為にだいぶゆっくりに感じた。一番謎だったのは、普通のコーナーは遅いのに路面に縦溝のスリットだけはみんな突っ込むことである。プロのレースはこんな感じなんだーとゼーゼーしながら感じていた。暑さもあってか心拍数が落ちる気配がない。息も整わないまま2周目へ。

KOMの坂でペースアップが起こる。途中からマンセボのありがたくないコントロールが始まるまでこの坂ではずっとペースアップがあった。全力でしがみつきにいくが登りで起きた中切れに巻き込まれてしまう。というか自分も中切れを作る寸前の勢いであった。頂上付近でチームメイトを含む4人ほどのグルペットができる。ローテをするが普通にキツいし先頭が速くてどんどん離されていくからもう無理かなと諦めかけたその時にチームカーの車列降臨。グルペットにいたナショナルチームの山田さんが車列を使い始めたので自分とチームメイトの梶塚さんもすかさずその後ろに入ってペースを上げていく。集団のペースが落ちていたこともあってなんとか下り切るタイミングで追いつくことができた。

ペースがしばらく緩みそうな雰囲気だったので補給をとっておく。集団はゆっくりとしたペースを刻みながら3周目へ。

またKOMの登りでペースアップが起こる。そして余裕でまた千切れて車列を使いながら集団復帰。はっきり言ってきつ過ぎて状況をあまり良く覚えていないし、これしか書くことがない。2周目と同じくらいのところで集団をキャッチして4周目へ。

この辺りから?だったかありがたくないことにマンセボ先生の登りのコントロールが始まる。7%2キロの坂を毎回23キロ前後で駆け上がらなければいけないのでかなりキツい。ここで10人ほどのグルペットで千切れることに成功したので(全然成功していない)グルペットでローテしながら集団復帰する。このタイミングで久々の足攣り..レース前にバタバタしていたので足攣り対策用の補給を持ち忘れていた。そして登りで毎回心拍が200まで上がっていたせいで気持ち悪くなり、補給を取る気力がなくなってくる。

6周目へ。ここの登りで単独で脱落しそうになる。このタイミングで千切れたらヤバいと思い必死にしがみつくもとうとう限界だ…と思って単独で千切れたその時、自分の少し前で全日本チャンプの草場選手とナショナルチームの寺田さんが落ちてくるのが見えた。いきなり希望の光が見え、気合いでその二人の後ろにつく。一時的に3人のグルペットに。そして前のグルペットに追いついて10人ほどのグルペットに。このグルペットは最後まで集団に追いつくことなくゴールするのだが結果的にここに乗ってしまったのがまずかった。メンバーがナショナルチームが3人の他に愛三と弱ペが2人ずついて、ローテが全員で綺麗に回っていたせいで限界が近かったのに休むことができなかった。残り3周でハンガーノック&脱水気味になり、ローテもすぐ捌けるようにしていたがとうとう足も限界になって脱落。このまま一人でよろよろ走っていると自分よりだいぶ前に千切れた人たちで形成された15人ほどの最後尾グルペットがやってくる。

自分はグルペットが来ていることに気がつかなかたし、グルペットはタイムアウトを逃れるためにかなりペースを上げていたので自分はつくことができずに1周半を残して本当の最後尾に。そのすぐ後にコミッセールカーからタイムアウトが言い渡された。

結果から見れば早々に千切れて最後尾グルペットに入っていれば完走は固かったように感じる。しかし最後尾グルペットもタイムアウトギリギリだったし、やはり死に物狂いで前を追うという判断はレース中では間違いではなかったと思う。長丁場のレースに慣れていなかったのもいけなかった。

国内トップの走りを間近に見て自分には足りないものだらけだということに気がついた。まだまだU23は始まったばかりなのでこれから良い方にも悪い方にもいくらでも転べると思う。どうなるかは自分次第であるので頑張りたい。

ひとまず来週の美山ロードでは脱クラス3を目指す

📸Kensaku SAKAI

秋田圭佑

秋田圭佑

総合政策学部2年

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