自分としては、トラック競技で初めての大会だった。種目は1kmTT。ここ1ヶ月はバンク練の機会も多く、十分に練習時間を確保できていたと思う。目標は1分17秒切り。9/30の境川で出した、1,17,3を上回りたかった。
10/8の川崎で明らかになった課題として、スタンで時間を削ること、1周を終えたタイミングで最高速にきっちり乗せること、最後の半周で激タレしないことがあった。今回はその3点を改善することで、自己ベを出すことが自分の仕事だと考えていた。ギアは48-15。スタンで加速しやすくて、最後に垂れても回し続けられるギア比をチョイスした。
まずは隊列20周。他大学の選手も多く同時に練習していたので、落車しないこと・させないことを何よりも重視した。全員が声出しを積極的に行えていたこともあり、危ない場面はなく隊列走行を終えられた。
アップに関して、慶應から同じ種目へエントリーする選手が多かったため、ローラーが需要に対して不足していた。他の選手と交代で使用する感じだった。(野中みたいに自前のローラーを準備するのは良いなと思った。)そして、前輪固定タイプのローラーを初めて使用することになった。アップを急いでいたこともあり、十分に動作を確認しないまま使用していたと思う。すると、前輪がしっかり固定できていなかったのか、前のスポークが台から外れてしまい、しょーもない落車をした。そのせいで前輪を固定する軸を曲げてしまい、非常に申し訳なく思っています。また、着地するときに膝が出てしまい、右膝に擦過傷を負ってしまった。機材をチェックした所、自転車には傷がついていなかった。大事なレースのときに、慣れない機材を使用すべきではないと痛感した。急いでるし、緊張もしているから、注意力が働いていない。レースの時こそ、いつも通りに行動すべきだ。今後の教訓として胸に刻む。
擦過傷がちょっとした問題になっていて、落車後のアップの最中は足を上げるたびに傷口が痛くて、違和感のあるペダリングだった。しかし、1kmで短いので我慢して走り切るしかないかと半ば諦めていた所、ザッキーから治療した方が良いと言われ、治療を施すことにした。傷口を乾かすと曲げるときにまた開いてしまって痛みが出るため、乾かさないことが大切だとのこと。ワセリンを塗ったガーゼを傷口に固定する形で乗り切った。その後アップで3本ローラーに乗ってみたら、痛みがかなりマシになっていた。山崎先生には感謝です。
割と十分にアップ時間を確保して1kmの計測に向かった。終わった後に思ったことだが、アップで心拍を上げて足・体を温められたのは良いものの、スタンの練習も行いたかった。
スタンの機材を使うのは初めてではなかったので、違和感なく発進はできた。ただ、その後のダンシングの加速が、主観的にもビデオで見ても、ぎこちなかった。いつもだと何回もスタンの練習をできているけど、今回は本番一発勝負だったからだろう。アップを終えてバンクに入ってから軽くウォークダッシュをやるべきだったかもしれないし、隊列の後のフリーの時間でウォークダッシュを行うこともできただろう。事前にここまで考えられていなかった。ただ、タイムを見てみると、最初の半周で18.3だったので、これまでの1kmTTに比べるとコンマ5は早い。作戦通り、軽めのギアチョイスが功を奏していたのだろう。数字で見ても48-14より48-15の方がスタン半周のタイムは圧倒的に良かった。
そして、しっかりとケイデンスを回し切ってからシッティングに移行。これは意識すればできることなので、問題なく実行できた。ただ、回し切るタイミングが少し早く感じた。つまり、ギアが軽いように感じた。DHに持ち替えてからはあまり加速できていなかったと思おうので、もう少し重いギアだともっとスピードを乗せられていたかもしれない。スタン半周とのトレードオフになるかもしれないが。その中間をとって、49-15という選択もあったのかもしれない。今後試してみる。いずれにせよ、1周で最高速に持っていくべく、ケイデンスをなるべく上げた。その結果、1周目後半のタイムは13.57。水曜の川崎(48-15)のタイムには及ばなかったものの、自己ベスト(48-14)の時よりも早かった。体感的にもここでそこそこスピードに乗せられている気がしていたので、2周目突入してからは、とにかくこのケイデンスを落とさないようにしようと思って回し続けた。
1周半まではその気持ちで維持できていて、周回ペースも以前より早いか同じくらいだった。ただ、2周に入る前の半周で、課題意識を持っていた最後の半周のことを考えてしまい、その場で十分に回しきれていなかったように思う。実際、2周に入る前の半周のタイムはこれまでより0.5~1秒遅かった。ここで思い切って回し切り続けられた方が良かった。
最後の半周はとにかくペースを落とさないように、残っている足を探しながら、上死点で押し出すような形でパワーをかけて、誤魔化しながら走行した。その結果、最後の半周で大幅に垂れるということは避けられた。
全体を通してのタイムは、18.3 13.5 14.3 15.2 15.7で、1.17.6。目標達成ならず。自己べコンマ3秒落ち。課題意識を持っていた序盤と最後は悪くないものの、間の巡行区間のタイムがよろしくない。課題に執着しすぎて、今まで普通にできていたことができていない。あるいは、今までできていたことを削って、課題に取り組んでいたのか。タイムを改善するには、短所を埋めつつ、長所を伸ばすことが重要だと思うので、今後は同時進行できるようにしたい。
また、今回巡航に関して、いつもと状況が違う箇所があった。それは青のレーン置いてあったスポンジである。競技中はこのスポンジにビビってしまい、常にいつもより上側のラインを走行していた。前々回から前を見て白線を走行する練習をしていたが、それでも青いゾーンに入ってしまうことがあった。大体は、赤い線までラインが膨らんでしまってイン側に入ろうと思って入りすぎてしまい、青いゾーンまで入ってしまうことが多かった。今までは練習だったこともあり青いゾーンに入っても、特別危機感を抱いてはいなかったが、今回は障害物があったので、白線の上を走行することをチキってしまった。写真や動画で見返すと、平均して赤線の上を走っているようなものだった。この走行ラインが、巡航時のタイムに影響を及ぼしていたと考えることもできる。しかし、普段から徹底して白線の上を走行できていれば、今回の競技にも影響がなかったわけで、自分にはまだ技術面で足りていない面も多くあるのだなと実感した。
また、写真を見返していて自分のポジションについて思ったことがある。下死点にきても足がまだかなり曲がっていて、サドル低いように見えた。多分ほぼ踏むだけのペダリングになっている。ほぼロードと同じセッティングになっていると思っていたが、トラックは競技中ずっと前乗りになっていることや、使用しているサドルの前下がりの形状もあり、実質的なサドル高が低いかもしれない。次回のバンクでは徐々にサドルを上げながら最適解を探したいと思う。
今回の新人戦に向けた練習として、今までスタンを中心に、DHに慣れるために長めに巡航する練習などを行なっていたが、根本的に競技種目である1kmTTを練習する機会が少なかったように感じている。もちろん苦手分野を重点的に練習することは大切だが、本番と同じ競技にもっと積極的に取り組むべきだったと思う。回数を重ねるのは単純に身体的な練習にもなるし、どこでどのくらい回していないとタイムが出ないのか知見が蓄積される側面もある。今回はそこが不十分だったため、目標が曖昧になっていた部分もある。
今回は自己ベストを更新することができなかったものの、課題に対してアクションを取って改善することはできていた。ただ自分ができていたことを削ぎ落とすことがないよう、競技中は「今」に集中しなければならない。早慶戦で行う1kmTTに向けて、引き続き練習を行う。
ここ最近、ロードの走行距離が落ちてしまっているので、全学TTに向けてもきっちりと練習の量と質を確保する。
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