RCS行田

12/17 (日)

カテゴリ:クラス3B

距離:10km

結果:優勝

レースの数日前から当日の強風が予想されていたため、コースの風向きによっては少人数逃げの展開になるなと見込んだ。

当日は予報通り強風であった。風向きを確認しながら試走。スタート位置から曲がってすぐの直線が追い風で、そのあとは横風か向かい風しかなかった。向かい風区間がコースの割と終盤に位置していたのでこの向かい風区間の手前で集団から抜け出すことが出来たらそのまま逃げ切りもあるのではと思った。

この試走段階で、絶対に最初から前にいないといけないというのが分かった。第一コーナー曲がった先に比較的長い直線が待っているのだが、かなりの追い風であったために集団が縦に伸び、前に上がりづらい。加えてそのあとは少しの直線とコーナーをひたすら繰り返すだけで、ホームストレートくらいしか前に上がる場所がなかった。

コーナーの立ち上がりでもがいて集団の人数を減らそうと思っていたので、自分的には風向き含めて好都合。今回の場合風で後ろが休めないため、前でインターバルをかける側の利点が多い。

レース前にハイブリッドローラーでアップをしながら六大の観戦。集団はバラバラになっていたので自分たちのレースも同じ展開になるなと思った。ここで六大を走り終えた秋田さんから「最初にもがいたらそのまま抜けれるかも」とアドバイスをもらった。

アップは高回転1分間を8回ほどやったあと、徐々に閾値まで上げていってじわじわ踏んだ。

アップが終わって並ぼうとしたがこの時点で最後尾だった。ただスタートラインに移動する際にスっと最前列の一番右側に入れた。

プランとしてはスタートから先頭で飛び出してもがく。集団を細切れにして少人数にする。だったが、最前列とは言え、一番右側だったので速度を上げたままコーナーに入るには誰よりも早く前にでて、左側に移動する必要があった。なのでスタート直後ののクリートキャッチに全集中した。

スタートに全集中してる様子
上手くスタートを決めれて左を確認してる様子

スタート直後クリートを素早くキャッチできたが隣の人が少しこちら側へふらついてきたので一瞬動揺した。即座に切り替え先頭でコーナーに入ることができた。コーナリング後はダンシングで加速した後後ろを気にせずひたすら踏んだ。この時点で脚の感覚がとてもよかった。

集団は少し細切れになったものの自分が思っていたよりも大きく一旦ローテ。でも下がりすぎないように最低でも前から3-5番手をキープ。毎周回向かい風区間で集団がものすごく減速していた。というのもみんな前を牽くのを躊躇ってローテが乱れていたから。

自分が何回かペースアップしたがちゃんとみんなついてきた。逆にアタックがあっても自分は反応できた。全体を通してペースは速くなかったので、心肺的にも脚的にも元気な状態。

ただどこかで抜け出したかった。そのタイミングを見つけられないまま、抜け出せそうにもなくラスト2周へ。脳内に集団スプリントがよぎった。ラスト2周の向かい風区間でスプリントに切り替えて脚をためようとか、でもスプリントだとみんなフレッシュだったら勝てるかわからないとかいろいろ悩んだ。

そんなこんなでラスト一周手前のホームストレートに先頭で入り立ち上がりでいつも通り軽く踏んだ。

そしたらあるはずの地面の影がなぜかなく、後ろを見たら2mくらい車間が空いていた。

その瞬間、頭で考えるより先に身体が反応して気づいたら踏んでいた。まさかこんな終盤にチャンスが巡ってくるとは思わなかったのでラッキーだった。

ラスト一周手前

ただ抜け出せたのは、レースを通してその瞬間を常に探っていたからだったと思う。何も考えずに走っていたならそのまま集団スプリントに備えて集団を少し待ってローテしていたと思う。そのくらい普通に見れば少しの車間ではあった。

単独で飛び出した後はひたすら踏んだ。第一コーナー曲がってすぐは追い風区間で、ここは集団の利点がほぼないし全力で最高速まで踏めば一気に差をつけれると思いほぼ100%でもがいた。追い風なので集団も先頭を牽く人が自分と同じく全力をだして引かないと追いつけない状況だった。でもさすがにラスト一周で捨て身の全力牽きをする人はおらず、第二コーナーで後ろを見たときに十分につき離すことができたのを確認。ここで勝利の可能性が少し見えた。

第二コーナー photo by だいじくん

ただこの区間で大分出し切ったので脚が限界を迎えていた。コーナーをできるだけスムーズにこなし、そのまま向かい風区間へ。先ほど集団が減速していたのを考えればここも差を広げられる場所であった。しかもラスト一周だし誰も引きたがらないと思った。

自分はひたすらもがくのみでメーターを見たら速度が37-8キロほど。さっき集団にいたときは30キロくらいだったので追いつかれはしないと思いながらも足が止まりそうで常に後ろとの差が怖かった。

だからコーナー曲がる直前に後ろ見ることを繰り返していた。本当に勝ちをを確信できたのは最後のホームストレートのラスト100m地点くらい。

その瞬間はこれまでに感じたことがないくらい気持ちがよかった。本当にやったんだっていう自分を信じ切れてない謎の感情?と山田さんの「中谷かっこよく決めろ」っていう声が聞こえて、やっときつい逃げから精神が解放されたと思っていたら突然ミッションが始まって、そんなん出来るかわからないとかいう焦りの気持ちなどごちゃごちゃだった。

実は前日部室のaragoローラーで軽く乗っていた時に手を挙げて勝つイメージをしていたのでカッコいいかどうかは置いて、そのままのイメージ通りフィニッシュした。ふらついて斜めったのはまだ優勝慣れしていないということにしておいてください。

逃げきり勝ちで昇格という納得のいくレースであった。

今回は沿道の声援がものすごい力になった。本当に応援していただいてありがとうございました。

ゴール後一緒のレースを走った阿部さんが喜んでくれた。チームメイトとはいえ他の人の勝利をあんなにも喜んでくれる人の好さに温かみを感じた。

ゴール後もいろいろな人におめでとうって言ってもらえて慶應の自転車競技部に入ってよかったなと心から思えた。

サポートと応援がなければ今回の勝利もなかったと思うので本当に感謝しております。

ここから厳しい戦いになると思うので、冬場のトレーニングでトップ選手との差をグッと縮められるように日々努力します。

中谷 研斗

中谷 研斗

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