【全日本選手権u23ロードレース】(勝ったやつが強いから面白い)

全日本選手権u23
result 10位

◎展開
スタート直後からエカーズを中心とした有力選手が抜け出そうとしてアタックが永遠に続く。個人的にはエカーズとやり合える自信もゴールスプリントでトラック選手に勝てる自信も無かったのでやや大きめの逃げでゴールスプリントとなる展開を期待したが、予想以上に実力が拮抗しており決定的な逃げが形成される事は無く、最終週に兒島選手が抜け出してそのまま逃げ切り。集団からは3名が三段坂で抜け出し、そこに入れなかった僕は5位争いのスプリントで埋もれ10位でのフィニッシュとなった。

◎反省
まずは4ヶ月越しにレースをスタートする事が出来て本当に良かったと思う。こんな事では怒られてしまいそうだが、レースに出られた、レースに出られるレベルまでトレーニングしてきたというだけでとりあえず自分に100点をあげたい。
 
その上で今回の全日本は「どれだけオールラウンドに戦えるようになったか」というテストを兼ねていた。今シーズン、フラットなら勝てると証明したがインカレロードを狙うにはよりオールラウンドになる必要がある。そこで復帰してから50日間FTP領域を中心に鍛えてきたので登りがきつくて苦手意識のある広島のコースでどれだけ走れるかというのは来年を見据える上で良い指標になると思った。

結果としては85点くらい。レース全体を通して20番以降に下がる事はなく、前方をキープする事ができた。ただ、自分からアタックをしたり逃げを形成したりするにはまだ力不足で誤魔化しながら集団内を走ってなんとか千切れずにゴールまでたどり着けたという感じ。でも短い準備期間の中でこのパフォーマンスには満足しているし、立ち回り方次第ではメダルに届く力はあった、と感じる事ができた収穫の大きいレースだった。

しかしながら、エカーズを始めとする有力選手たちと比べるとまだまだ地脚が足りていないし、京産の谷内さんや日大の岡本、中央のタツヨシさんと比べるとシッティングでのスプリントが絶望的に弱かった。僕はスプリントを得意としているが、それはシクロ仕込なのでどうしてもシッティングでの持久戦になると分が悪い。まずは休むけど、大前さんと相談してどうやってこれらの課題を克服していくか考えたい。

また、チームとしても課題の残るレースとなった。当初は岳を連れて僕が逃げ、後方ではこうせいと小原さんがゴール勝負に備えると計画していたが、自分自身余裕が無く全く後ろの事を考えられなかった。ただ、全日本までの約2ヶ月、全体練習を共にして来て脚力には殆ど差が無いことはわかったと思う。つまり、僕が取れた順位はみんなも取れる脚があるという事。

FTPが何倍だったらクラス2に上がれるとか、インカレを完走できるとかって聞くことがあったけれど「ロードレース」というのはそんなに単純でつまらないスポーツじゃないはず。パワーが出せても勝てないし、パワーが出せなくても勝てる。勝ったやつが強いから面白い。

インカレロードは一人では勝てない。だからみんなで強くなりたい。そのために何をするべきかみんなで考えたい。

今シーズンは中盤に原因不明の不調に悩まされてとても辛い期間を過ごしてきた。一度は競技を辞める選択をしかけたが、本当にやめなくて良かった。宇佐美さんを始め、いつも支えてくれている方々に感謝を込めてこれからも頑張りたい。思い返せば返すほど、最高のシーズンだった。来年はより良いシーズンになりますように。暫し休みます。

p.s. 定期テスト後に勉強モチベが上がるのと同じで全日本後に練習モチベが上がる。レース後はいつももっと強くなりたい、と強く思う。それを含めてシーズンを締めくくる良いレースでした。

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