2023インカレTP

TP

2023/08/25 TP予選 5位 (54*15)

例年から大幅に予定が変更され、最初の種目がTPに。ある意味4人の脚の調整がしやすく(サラ足だから)TPメンバーがほぼ全ての種目に参加する慶應としてはありがたい変更だった。

団体種目かつ花形種目ということもあり、チームの士気に影響する、どのチームにとっても大事な1種目目であったことは間違いない。その中で5位という予想を上回る結果を得ることができたのは、精神的にもすごく良かったと思う。ここで仮に入賞を逃す、なんてことがあったらと今考えると、とても震える。

話を巻き戻すと、当初の目標は15秒切りかつ入賞。順位は、他校に影響を受けやすいためそれは運次第ということで計画を練った。

(僕の朧げな記憶によると)本格的に15秒切りを目指し始めたのは夏に入ってから。置きに行かずに「攻める」TPを走ろうと決め切ったのは2ヶ月前くらいだったかもしれない。

メンバーの脚質を考えた結果、パワーのある山田を前半で使い切り、4年生3人でラップをキープしたままゴールするのがベストだろうということで走順や引く量を決めた。また、交代が上手ではない(これは4人とも高校時代にTPの経験がほぼないことにも大きく影響を受けている気がする)ことから、できる限り交代の回数を減らすことにした。そのため、当日のコンディション次第では大崩壊につながる、 2巡しかしないという、攻めた作戦を取ることにした。

個人の役割としては、長引きをしつつタイムを整える役割+最後の調整のはずだった。しかし、結局その仕事はほとんど果たせなかったと言っても過言ではない。

20212022年は自分がエンジンとしてTPをまとめていた感覚があったが(自分で言うなという話ではあるが)、今年は全くそのような走りができなかった。あまり口にはしないようにしていたが、特に西村なんかはいつもの自分の走りではないことに気づいていたと思う。

何が原因か結局分からずじまいであったが、マックスパワーの90%しか出せないような悪い感覚が2ヶ月ほど続いており、結局いつもの自分を取り戻せぬまま本番を迎えることとなった。川野の調子が上がっていたこともあり、想定よりも自分が長引きをしなくても良くなったことで、なんとか最後まで走り切れる、そのような状態になった。

当日はTPに全集中していたので、いつもよりは調子が良く、少なくとも2023TPの中では自分としての一番の走りができたし、当初の想定とは少し異なるが、なんとか役割をこなせたと思う。1巡目のラップがほぼ誤差なしで進み、ラップタイムの上下が少なかったこともすごく良かった。

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たらればを言えばキリがないが、もしも自分が今まで通りのエンジンとしての機能を果たせていたのであれば、15秒切りができていたのかもしれない。そう思うととても悔しいが、少なくとも17秒は出せたわけで、強豪チームの仲間入りを果たせそうなタイムにまで近づけたことは素直にすごく嬉しかった。

「他大学の崩壊が多かった」ということも順位には強く影響しているが、自分たちは崩壊せずに好タイムを出せたということが何よりも評価に値すると思う。たった2タームのためにチップに行ったこともあったし、12時を超えて帰宅したことも何度もあった。結局そういう積み重ねが最後の最後に出てきていて、4人の息がそろったのだと思う。

4人の息と言えば、自分は山田川野西村のこの3人と一緒にTPを走ることができて幸せ者だと思う。スポ推のない慶應に脚のある4人がたまたま集まり、皆紆余曲折がありながらも最後のインカレでこの4人と走れてすごく楽しかった。山田はもう一年あるが()

本当は、練習の段階から自分の調子が上がらなすぎて、TPを走るのが怖くて怖くて仕方がなかった。もし、他にメンバーがいれば譲っていただろうなと思うくらいにはプレッシャーがかかっていた。

でもそれでも、この3人と一緒に走りたい、15秒を切りたいと強く思えたからなんとか踏ん張って頑張ることができた。ありがとう。

平田もいろんなことを想定した上で、当日もいつも通りの完璧なタイム読みをしてくれてありがとう。やっぱりTP(IP)のタイム読みは大事な大事な戦力で、欠かせない存在でした。

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本当は団抜きのイロハをこのブログにまとめようとしていたのだけれど、それはやめようと思います。なぜなら、言葉では伝わらないことがあまりにも多すぎるからです。自分が1年生の時、纐纈さん、小原さん、佐藤さん、西村と一緒に何度も何度もTPを走ったことを思い出します。春休みのほとんどの時間をTPに捧げたにもかかわらず、全く完成せず、結局一度も成功しないまま東日本を迎えました。それくらい難しい種目です。特に、来期以降はメンバーが大幅に変わり、上手くいかないことだらけだと思います。そのなかで、どれだけTPに慣れることができるかが、とても大事だと個人的には考えています。

その次にギア比だったり、走順だったり、引く量だったりの話ができるようになると思います。まずは1タームF2000×21周交代を何度も何度も繰り返してみてください。そして同時に、各々の1km4kmのタイムも向上させましょう。

TPはキツくて難しくて他大学も力を入れていて、なかなか思うような成績を取ることはできないと思います。それでもそれを超える団体種目の良さ・楽しさがあると僕は心から思います。ぜひTPにチャレンジしてみてください。

細かい練習やノウハウについては別途ドライブにまとめます。

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最後に。僕は2023TPを自分山田川野西村、そして平田の2001世代で作り上げることができて、本当に楽しかったです。一生忘れられない思い出です。ありがとう。

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コメント

  1. 佐藤 尚弘
    • 佐藤 尚弘
    • 2023.09.06 12:02am

    TPほんとに感動した。慶應記録を大きく上回る走りを目の当たりにすることができてよかった。最近は直接バンクを見に行ってはいないけど(行っても邪魔になるので笑)、岳のがんばりはとても大きく、チームに良い影響を与えていたことは誰が見ても明らか。尊敬しかない。

    普段コメント書かないけど、大きな節目となるブログだと思ったので書いておきます。

    本当にお疲れ様でした!

    • 佐藤 岳
      • 佐藤 岳
      • 2023.09.06 12:11am

      ありがとうございます!1年の春休みの時に、佐藤さん達とTPをたくさん走ったの思い出して何だか懐かしくなりました。あと半年間、それ以降もよろしくお願いします!

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