2023インカレマディソン

2023/08/26 マディソン予選・決勝

大きな目標としては表彰台。全学でも2度入賞しているので、最低でも6位以上をという計画であった。

蓼科で西村と動画を見ながら意識を共有し、メンバーが確定してからも2人の中でルール的なものを決めた。

予選

展開としては2パターン考えられると想定していて①決勝に上がる5チームが早々に決まりイージー展開、②最後までバトるキツイ展開。ただどちらにせよ、中大京産が実力は頭ひとつ分以上抜けているので、自分たちもそっち側に回れるように(逃げなど)という共通認識を持っていた。位置取りに関係なく落車等の運要素も存在するため、予選で落ちる可能性も無いとは言えなかった。また、全学の予選も2年連続ギリギリ上がっていたこともあり、予選からガンガン脚を使っていくことにした。

自分はバックスタートなので、途中からレースに参加することになるわけだが、この時のレースに入っていく交代が自分としては1番難しい交代だと思っている。展開やスピードが試合によってまちまちで、マディソンの中で1番緊張するタイミングである。全学で一度ミスっていたこともあり、できるだけ他校と被らないタイミングかつ早めに降りることで安全に最初の交代をクリアした。そこから1回目までのポイントまではほぼ先頭でかなり理想的に展開できたと思う。

1回目は自分にポイント周回がめぐってきた。1周で捲りきるダッシュ力にあまり自信がなかったので先頭で入り、そのまま流れ込みで2着。結果的にこの点数で決勝に上がることになったので判断としては正解であった。

中盤、レーススピードが緩むタイミングがあったので、西村を温存しようと一度パスしたが、これがあまり良い判断とは言えなかったと思う。その周回で京産の四宮君がカチアゲ、集団のスピードが一気に上がった。やはりスプリントのある選手の加速はエグくて、そこでかなり脚を使って位置も下げてしまった。そこからはボテボテの展開になり、いつものへばりつき展開に。最後の最後までどうなるかわからなかったが、無事決勝へ。

予選を走り他校の仕上がりに正直驚いてしまった。自分たちよりも強いと思っていたチームは自分たちよりも遥かに強く、自分たちの方が強いと思っていたチームは自分たちよりも強かった。

あーこれがインカレなんだ、とワクワクした。

予選で脚を回せたので、決勝までは栄養補給と脚回しをして準備。気持ちも高まり、集中もできていたと思う。

そして決勝。

出走前の雰囲気は最高だった。慶應メンバーの応援、自分の名前を呼ぶ声、ガラぱさんが読み上げる一緒に走るメンバーもツヨツヨで、最後のレースとして相応しく、ここで走れるということに熱くなると同時に、結果を残すぞと思いスタートラインへ。

決勝は序盤のカオスな時間を何とか切り抜け、1回目のポイントは5番手で通過。2回目は西村が粘って3着。3回目までも前方でこなしたが、ここから有力チームがガンガン動き出す展開となり、地獄の展開へ。去年とは違い、どのチームも脱落することがなかったため、カオスな時間も長かった。そして、日大の落車もありどんどんペースは上がり、自分たちはそれに耐えきれなくなった。そこらへんで実質レースは終了。レース半分ほどで-2ラップ。下ろされた。

レースを走り終わった後は、心底情けないなと思った。結局マディソンでも結果を残せなかったし、自分たちの脚はマディソン決勝を走り切れるほどのものではなかった。3年生の頃はマディには交代があるから、強いチームから脚が少々劣っていてもそこで逆転できると思っていた。しかし、今思えば、交代は加点要素みたいなもので、根本的には脚が無いと走れない種目だったな、と最後の最後で頭の中でちゃんと理解した。

どのチームもミスをしていて、自分たちはどちらかというとミスが少ない方のチームだった。でも、他校と違って、ミスを取り戻すほどの脚は備わっていなかった。ミスや不運、レースの展開に全く左右されないような脚が無いとダメだなと再確認した。もちろん位置取りなんかも大切だけど、結局脚。もう脚しか言ってないけどそう思った。

そして年々マディソンのレベルは上がってると思う。以前とは違ってマディソンでしっかり点数を狙いに来てるし、どの大学もエース級のオムニ出場者orパシューターorポイントレースがめちゃくちゃ強いやつが出てくる。強いやつの掛け算なんだから強いに決まっている。

とにかく何を伝えたいかというと、インカレマディソンを走るなら、トラックの全てから逃げないことが必要だと思う。1kmIPもハロンも、レース走も、TRSのポイントレースも、もちろん交代も。とにかくパワーと体力をつけないとお話にならない。A基準持っていればというレベルでは無く、1kmなら6秒、IPなら40秒切り、ハロンなら11秒切り、それくらいのレベル感だと思う。

後輩たちは、ぬるい練習や甘い気持ちで臨むなら、自分たちと同じように、来年も決勝で成績は残せないと思う。でも、マディソンのスピード感や交代がハマった時は興奮するし、とても面白いと思うから多くの人にチャレンジしてほしいと思っている。

そして最後に。

西村は2年間一緒にマディソンを組んでくれてありがとう。ペアの調子にも左右される種目で、自分は西村と組めて良かったです。やっぱり一緒にレースを走るなら、強さはもちろんだけど、練習に対する真面目さやメンタルの安定感とか、一緒に頑張りたいと思える相手が良くて、部内でそう思える相手は大学時代1番長い時間を共にした西村だけでした。ありがとう。

これにてトラックは引退でした。

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