2023/11/28 いつか終わる4年間
引退ブログを書き切ってしまったら本当の引退だな、と思ってしまい、もう引退しているにもかかわらず、何ヶ月も経ったのに書ききれていませんでした。遅くなりましたが、アップロードします。
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750本目のブログです。
一人暮らしの自分は、家に話す相手も居なくてこのブログに多くのことを書き記してきました。練習内容や試合結果はもちろん、嬉しかったこと、悔しかったこと、時には不満も、素直に自分が思ったことを、なるべくそのまま表現していました。だから、今となっては1年生の時のブログなんて恥ずかしくて読めません笑
それでも、このブログが最後のブログになると思うので、今回も自分が思ったことをそのまま表現しようと思います。
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インカレ総合の結果は9位。惜しかったし、目標まであと一歩だったなと思う。各種目の細かい内容についてはこれより前のブログで記したけれど、個人としてはどの種目も思ったような走り、結果を出せず悔しいし、不甲斐ない。でも、それでも、4年間の競技生活には悔いはない。悔いがないというよりも、もう限界だったという言葉がピッタリかもしれない。特に今シーズンに向けては、去年の冬からかなり無理をして練習計画を立て、それを遂行することに精一杯だった。
昨年のインカレを終えて、今年のインカレも「チーム総合入賞」という目標をみんなで立てた。あえて自論を述べると、やはりチームの目標は、本気で達成したいと思える魅力ある目標かどうかがとても重要だと思う。そしてその魅力は、費やした時間や思いが強くなればなるほど磨かれるものなんだと思う。
「インカレ総合入賞」という目標を立てた当時、魅力度は高いが、正直かなり背伸びをした目標だと思った。優勝選手や上位選手を数人出すという点の取り方はできず、全種目で入賞以上の結果を出す必要があったから。つまり、インカレ当日に出場選手全員が、自身の最大の能力を発揮しなければならず、頭で考えればそれが難しいことは誰にでもわかった。
でもそれでも自分がこの目標に拘ったのには、理由がある。それは、“このメンバー”で“強い慶應”を作りたい、と思ってしまったからである。
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1年生は知らない人もいるかもしれないが、自分は高校3年間、1人で自転車競技に取り組んでいた。中学生の時に感じた、ママチャリ楽しいなという、かなりくだらない理由を原点に、競技のことを調べたり、連盟の人に連絡したり、自転車を確保したり(今思うと当時の積極性にびっくりするが)、猪突猛進で自転車競技を始めた。
でも、現実はそんなに甘くなく、特に練習相手がいないことがかなりネックだった。山形は練習環境は素晴らしいが、競技者は数えるほどしかいない。自分と同レベルに走れる人は数人で、自転車競技部のある学校もめちゃくちゃ遠かった。だから、3年間の9.5割は1人で練習した。12-3月までは雪の影響で外も乗れないので、孤独にローラーを回していた。
だからこそ、慶應に入って、自転車部に入って、こんなにもたくさんのメンバーと一緒に練習できることが新鮮でもあり、モチベでもあった。先輩方は超優しいし、同期は強いし、後輩達もガッツがあってかわいいし。それに、選手だけではなく熱心なマネージャーも居る。入部するか迷いに迷ったが(山根さんありがとうございましたn回目)、入部してよかったなと思う。
川野ともたまに話すが、プロになるわけでもなく、お金も貰わず(なんならかなりお金がかかる)、練習も長く、結果も出にくい、コスパもタイパも悪いこの競技に、色んな背景を持った人間が同じ部活に集まり、一緒に高みを目指せるこの環境はとても素晴らしいものだと思う。大学生というあまりにも誘惑が多い4年間を自転車(部)に捧げる仲間と共に生活できたことはすごく素敵なことで、一生の誇りでもある。
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その環境の素晴らしさに気づき始めた頃から、“このメンバー”で“強い慶應”を作りたいと、思い始めてしまったのである。
だからこそいつしか自然と、1人では達成できないインカレ総合入賞という目標が自分にとっては大きな魅力を持った。
本当は、その目標を達成して、慶應で初めて総合入賞をした2023チームの一員になりたかったが、結局それを叶えることができなかった。それに、全部員のクラス2、B基準獲得も未達成となってしまった。
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でもそれでも、今となってはなぜか自分はこの4年間にとても満足していて、達成感もある。
それが何故かと考え直した時に、結局、この部活で過ごした毎日がとても楽しかったんだなと思う。
初めて纐纈さんに全体練に連れて行ってもらった日から4年間、自分にとっては全てが大事な思い出である。
そしてこのような毎日がもう2度と訪れないということに僕はもう気づいている。
眠い目を擦りVに集合した火曜日も、金曜日のミーティングも、試合前のゼッケン貼りの時間も、館山の風呂に浸かるあの瞬間も、そのすべての当たり前がもう戻ってこないんだな、と今更思い知る。
だから、後輩のみんなにはその毎日を大切にしてほしい。一緒に自転車に乗れる仲間がいることを大切にしてほしい。応援してくれる人がいることを大切にしてほしい。そんなこと、と思うかもしれないが、そんなことを1番大切にしてほしい。
結局4年生になった時に、そんな当たり前の日々が今となっては特別だったと思い知り、もう戻れないということに改めて気づくのだと思う。どう頑張っても時間は巻き戻せない、いつか4年間は終わる。次はないのである。
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最後に。
今まで大学4年間(+高校3年間)多くの人に支えられてここまで自転車部で頑張ることができました。
こんなにも素晴らしい毎日を自分に与えてくれたのは、自転車部のみんなであり、そんなみんなに、ありがとうと今更ながら伝えたいと思います。
まず、宇佐美監督。自分は、たくさんお世話になった宇佐美さんには最後のインカレでは結果で恩返しをしたいと強く思っていました。だからこそ、いいパフォーマンスが出来なかったインカレでは、宇佐美さんの顔を見るたびに涙が込み上げました。それでも優しい言葉をかけ続けてくれる宇佐美さんは、やっぱりいつもの宇佐美さんで、自分が部活を頑張る理由の一つだったなと思います。4年間本当にありがとうございました。これからもお世話になります!(笑)
引退・卒業し、社会で大きく羽ばたいている(???)先輩方。思い返せば、自分(たち)はとにかく失礼な後輩だったと思います。でもそれは、後輩の考えにもちゃんと耳を傾ける、寛容で優しい先輩達だったからなのかなと思います。先輩達は一生先輩です。これからもお世話になります(ご飯連れて行ってください)。
後輩達へ。やっぱり後輩には負けたくないもので。後輩達の成長は自分にとって大きなモチベーションでした。ただ、厳しいことを言えばもっともっと成長できるはず、成長しなければいけないとも思う!どうせやるなら全力で、もっともっとのめり込んで、山田を中心にもっと強い慶應を作っていってほしい。
山田は、これからの1年は誰よりも苦しい時間を過ごすことになると思う。でもその苦しい時間は、主将という立場、結果をすでに残している選手として大きく乗り越えなければならないと。山田ならそれを乗り越えられると信じています。頑張ってね。
そして最後に、1番お世話になった同期のみんな。
まずは副将・主将を任せてくれて、そして支えてくれてありがとう。自分なりには一生懸命に頑張ってきたつもりだけど、正直言って自分はリーダーには向いていなかったと思う(笑)。でも、多賀谷さんが、この代は誰が主将をやっても同期みんなでチームを作っていけると言ったように、この7人みんなで突き進んでこれた気がしている。みんなでいろんなことを悩み、その度みんなで話し合い、時には日を超えることも、ギクシャクしたことも色々あったけど、たくさんみんなと話すことができて本当に良かった。
全てがうまくいったわけでも、当初の目標が達成されたわけでも、後悔のない4年間だったとも言えないけれど、同期みんなで頑張ることができて楽しかったです。ありがとう。
最後に思い出の写真で〆たいと思います。こっから地味に長いです。
削除依頼あれば連絡ください(笑)
本当に4年間ありがとうございました!これからもよろしくお願いします!
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