4年間

引退ブログを書こうと思いましたが、書きたいことを延々と書くとまとまりが無くなりそうなのでとりあえず大学4年間の振り返りをしてみました。引退ブログ、自分語り編です。お時間ある方はどうぞ。初心に戻ってデスマス調で書きました。

自分は高校の時の部活選びでサイクリング部に出会うことができて幸運だったと思います。少人数、自分以外は個性あふれる部員しかいませんでしたが基本的には楽しく三年間を過ごすことができました。高校時代に関しては以前のブログで回想しているので割愛します。

大学入学前の春の館山合宿でコロナが流行りだして色々と大変でしたが、いろいろと状況が変わったことで様々な工夫をして成長できたと思っています。ビデオ通話しながらローラー乗ってたのが懐かしいです。IRCチャレンジとかも懐かしいですね。

その頃は1年生でしたが先輩たちの様々なアイデアに乗っかりつつ自分たちも意見する、という形で部運営?に関わることができていました。特に某先輩は下級生にも積極的に意見を出すよう促してくださっていたので、あまりよく喋るタイプではない自分も遠慮なく自分の考えを伝えることができていたと思います。生意気な後輩たちだったと思いますが、別け隔てなく意見を取り入れてもらえたからこそ、その後も恐れずに自分たちの考えを共有しながら活動できました。

1年目のインカレは、トラックもロードもボロボロだったのを覚えています。自分はトラックレースも経験していたのでクリテや短距離のロードレースでクラス2に上がる壁を超えるよりも、やはり全国トップレベルの大学生とロードレースで戦う壁のほうが圧倒的に高いことを痛感しました。

それに、体力・テクニックだけでなく気候への耐性だったり、レースに対する準備だったりに関してもまだまだ劣っているなと感じました。


2年生になり、以前よりも計画的に練習することを意識するようになったからか、フィジカルの数値はかなり向上してきました。

1分の値に関しては相当に高く、短距離急勾配の上りをよーいどんで勝負したらほぼ負けないだろうという自負もありました。だからといってレースで結果が出るわけではなく、大井ふ頭でのクリテや広島の全日本では位置取りなどの戦術面の課題が浮き彫りになりました。自転車レースがフィジカルだけの戦いではないことは理解していたつもりなので、なんで結果が出ないんだ、とは思わず走り方が改善すればイケるな、と思っていました。

もちろん悪いことばかりではなく、インカレTPでは目標であった入賞を達成したりインカレや個人ロードでは先頭でレースに参加したりするなど成長も見られるようになってきました。

この年の神宮では学校対抗で優勝できたものの、自分はコーナー立ち上がりでペダルヒットさせ落車するというしょうもない結果で終わったので、素直にこの成績を喜べませんでした。

2年生はたくさん美鈴湖バンクに通ったなーという印象があります。高地補正がかかるので走っていて気持ちいいですが、帰りの中央道の渋滞は地獄でした。先輩方運転ありがとうございました、、、長者の間。


3年生は、個人的に大学競技生活で重要な年だと考えて、結果にこだわってその時の自分にできることをなるべくやろうと思っていました。今振り返るとそんなの最初からやれ、と思ってしまいますが、人は徐々に成長していくものですたぶん。

そういえば2,3年生ではロード班長を務めていましたが、全部員の成長につながったかは不明です。

館山と普段の練習でしっかりとベースをつくり、以前より参加を増やしたレースによって高強度、レースセンスを磨いていくというのを基本的に意識したことで、比較的得意なクリテリウムだけでなくロードでも安定した結果が出るようになってきました。

2回目の広島全日本でもインカレ入賞相当の結果を得て、チームとしてはインカレ総合入賞、個人の目標としてロードでの入賞以上を達成するぞという気持ちは高まっていきました。

インカレ一ヶ月前くらいに体調を崩してしまいましたが、レース当日のコンディションは自信がなくなるほどのものではありませんでした。

しかし、4年間の大学競技生活で一番狙っていたこの年のインカレロードは落車に終わりました。

たらればを挙げたらきりがなかったけど、結局のところやるべきところで何もできなかった自分は弱く、これからどうすればいいんだという気持ちで一杯で、今までの人生で一番感情を乱したと思います。

というのも下級生の頃から遠征の移動の車の中で先輩たちの就活トークが繰り広げられているのを聞いていて、聞いてみると部活を頑張るのが一番の就活だと皆さん口を揃えておっしゃっていたので実際にそうなんだろうと思っていました。(実際には目標に向けて努力する、というのが本質的なものなのだと思います。特に自転車は運要素も大きいと思います。) 

ところが自分は部活を頑張る=結果を出すことだと勝手に思っていたので、インカレで結果を出せなかった自分はきっと「いい企業」になんか入れないんだろうと思って、あのときは意気込んでいたレースでうまくいかなかった悔しさと今後への不安でよくわからない感情でした。

就活のために体育会に入っているわけではないですが、将来の雲行きが怪しくなってくる(と感じる)のは流石に堪えます。

インカレを終えて企業のマイページを作ったりテストを受けてみたりしていましたが、なかなか就活には身が入らなかったです。

自分のプランではインカレで納得行く結果を出して気持ちよく就活を頑張り、4年のインカレもまた頑張ろうという心持ちだったので、結果を出せなかったというコンプレックスがつきまとい部活を頑張るべきか就活を頑張るべきかどっちつかずの状態が続いていました。

しかし諦めずに続けているといいこともあるようで、早慶戦勝利、神宮個人優勝などの結果を得ることができました。

華やかな戦績だと思いますが、それらのことを就活の面接で気持ちよく話すことが自分には難しかったです。

主観的ですが、それらのレースにかける努力や想いがインカレまでのそれを上回ることはなかったからです。客観的に見れば、就活と部活を両立していて優秀かもしれません。

でも自分は口がうまくはないので、自信のないことを自信満々に話すのは好きではありませんでした。もちろん就活に限らず話を盛ったりうそをついたりすることは生きていくうえで必要なことはわかっているつもりです。

自分は弱い人間なので、自分が得するためにというよりは自分や相手が傷つかないための嘘をつくことが多い気がします。(でも他の人から優しい嘘をつかれるのは好きではないです。)

贅沢かもしれませんがこういうありのままの?自分が生存できる組織にいたいなとは強く思っていました。


話がそれてしまいましたが、4年生。

6月まではドタバタしていたので4年生の部活動期間の半分は就活と並行して自転車に乗っていたことになります。振り返ってみるとやはり短いなと思います。

東日本でのTPではうまくはいかなかったものの例年よりはまとまっており、TSPに関しても松本トラックで記録を更新するなど、川野のカムバもあってチーム種目への期待がかなり高まってきました。

自分としても色々思うところがあり、最終年はまずチーム種目の完成度を上げることを重視しました。6月までの期間でもしっかりとチップスターでのTPの機会を確保し、ロード練としてはローラーメインで、行けるときには全体練で実走ロングやレースなどで有酸素能力の維持につとめました。

が、雛鶴に行くときにしょうもな落車をしたり蓼科合宿初日のバンクで落車したりしてコンディションを落としました。全日本も全くといっていいほど走れませんでした。

自分が弱かっただけなのにマネージャーが負い目を感じているのが申し訳無かったですが、そういう気持ちを持ってくれているマネージャーと活動できたのは幸せなことなのかもしれません。

TPも結局のところ、練習で目標タイムを出すことはできませんでした。今までの経験からして、練習で15秒切れていたら本番では13秒くらいは出ていたのかもしれません。

去年もそうだったけどどうしても計画通りには進まないものです。プランBを用意してはいるけど、プランAのまま動けていたらどうなっていただろうと考えてしまいます。

インカレでも、対抗得点の獲得に大きくは貢献できませんでした。最後までインカレや全日本クラスのレースで成績を残すまでは届かず、先輩や同期と比較して自分はまだまだ競技への取り組みが足りなかったと感じています。

やるべきことはわかっているつもりでも、どこかで甘えが出て、それが積み重なっていました。自分は良くも悪くも完璧主義な人間だと思うので、今まであまり個人のレースで満足行く結果を得られたことがありません。たとえ結果が良くても改善点ばかりが浮かんできます。その改善点から目をそらしてしまうこともあり、こういう結果につながったのだと思います。

もちろん完璧はないけど、やはりその時点での最大限の頑張りをしていかなきゃなと思います。社会人も頑張ります。


大学4年間で心身ともに多少は成長できたかなと思います。冒頭に触れたように、自転車競技に出会えて、この部活に入って良かったと心から思います。

これまでの人生のままだったら絶対に出会うことがなかったであろう他大の選手やスタッフなどと知り合い、年齢の離れた方とも交流することができました。

そして、慶應自転車部の監督、部長、コーチをはじめとするOBOG、先輩、後輩、同期と出会えたことはとても大きかったです。

ありきたりな表現かもしれませんが、運命という言葉でしか説明できないほどに素晴らしい人々に巡り会えたと思います。

仮に他のスポーツを選んでいたとしても充実した学生生活を送れていたと思いますが、この部に入ってよかったと思っています。

競技や部運営に対する後悔は数え切れないほどありますが、塾高サイクリング部・体育会自転車競技部に入部するという過去の選択自体に一片の悔いもありません。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました! 今回はここまでです。

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コメント

  1. 川野碧己
    • 川野碧己
    • 2024.03.12 11:10pm

    7年間おせわになりました。次回を期待しています。

    • 西村行生

      こちらこそお世話になりました。川野のブログもよみたいのですが。

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