3度目の正直

初めて早慶戦に出たのが高校2年生の時。
2回目は善戦するも一歩及ばなかった去年。
そして3回目の今年。

ついに勝てた。とても嬉しい日だった。部員みんなの成長が嬉しかった。そして何よりも1選手としてそこに戻ってこられたことが嬉しい。

周回練 48-16
聞いてはいたけど、寒かった。そのため、軽いギアで回して温めることに。残り5周くらいで48-16の自分で暖まってなかったらギア掛けてる人寒いかなーとおもってヌルっとあげたら半崩壊させてしまったのは反省。周回練後にF200しといたが、寒くて脚動かんんって感じだった。でも、ワットは1400以上出てて調子は悪くない事を確認。

1㎞TT

ここで1-3位独占はデカすぎた。早慶戦に向けての準備の差がでたな、と。ここでのポイント差がその後の種目における精神的余裕を作り出してくれた。でかい3人ありがとう。

えみり

次にケイリンがあったので、そうたろうから脚を使いすぎるなよ、と釘刺されてた。頑張り過ぎず、できることをやる戦法。先頭スタートの恩恵を受けて前に上がってきた大仲とたくみに割り込む形でイン側二番手という最強のポジションを得る。

その後は秋田のアタック以外、ペースがそこまで上がることはなく周回練よりも楽して進む。

動画で見返すと序盤は早稲田に前方を固められて慶應が後ろに追いやられているのが良くわかる。一年生がその位置にいるのはまだわかるが、岳やこうせいはもう少し前で展開できればより良かった。自分自身の脚を休める、というのはもちろんだが、彼らが前に来ることで早稲田の特に位置取りのうまさで前に居座っている四年生を後ろに追いやることが出来たはず。上級生が圧をかけてた手前、一年生も遠慮してしまったのだと思うし。

思い切って前に出てくれば自分の前に入れることもできたが、そういう話合いが事前にできていなかったことが反省。

後半に向けて慶應が前に出てきたタイミングで後ろに下がって後方封じマンになったが、上手く連携することが出来ず。美甘氏を封じることが出来なかった。残り6人のタイミングで岳に託して除外。

全体的に技術も脚力も向上していて残れるようになっていたと思う。特に六川、西、岳。そうたろうは流石は元祖三味らー、周りが良く見えている。ちゃっかり智也もgood

個人的には位置取りで誤魔化してたものの真っ向勝負できる脚はないな、と。2日目にタバタ一本下だけじゃ、厳しかった。まぁ、ケイリンに向けて温存できたという事で。

ケイリン

一度、MTGの際に軽く作戦を話しておいて前日に確認のメンバーMTG。

元々の作戦としてはそれぞれの出来ることを洗い出してそこから各々の強みをぶつけていくような作戦だった。しかし、それだと誰かが1位を取っても他が下位に沈む恐れがあった。そこでまず、各々の目標を擦り合わせ、共通認識を作ることとした。具体的には智也と私は総合得点を考えた上での合計点での引き分け以上を、そうたろうはそれに加えて優勝を。

まず前提として1位から順に7,5,4,3,2,1とポイントが与えられるため、合計で22ポイント。つまり引き分け以上となるのは11ポイント。11ポイントとなるような組み合わせは1位,3位,6位と2位,3位,5位の2通り。

なので1,2位のどちらかと3位、5位を取りに行くというのが全体の目標に。

その上でそれぞれについて敵選手と照らし合わせながら検討。直前のお願いにもかかわらず、求めていた以上のデータをくれた凪ありがとう。

早稲田の出場選手は、諸ちゃん、中野、豪太さんの3人。この3人ともが1㎞の持ちタイム6秒より上で驚き。ただ、その中でも諸隈は一人抜けていて、夏に一緒に練習した智也の動画を見てもホンモノであることが分かった。

ナギちゃんのデータと杉岡さんからの情報をもとに

壮太朗 諸ちゃんマーク最後捲る
川野 中野マーク先行させない
智也 絶対豪太さん倒す

というお仕事分担に。それぞれが役割を果たせば合計ポイントでの目標は達成できる感じ。

おみくじの結果
中野-智也-川野-諸隈-山田-小野
と自分が智也と変わって智也が下がれば理想通りの並びになるため、かなりあたり。

1周後、智也と入れ替わって中野マーク体制に。残り2周で諸隈が豪太さんを連れてあがってきたが、自分の役割的には中野の先行をつぶすことなので、中野とともに後ろに下がって不意打ちさせないように。そのタイミングで智也が掛けていて全体的にペースアップしていたので山田にくっつき虫。バックストレートでまだスピードが上がり切ってなくて、ダッシュのあるらしい中野に見えてない状態で後ろから捲ってこられたら嫌だったので加速して山田と並走。外に追いやる。最後は頑張るだけ。

智也の臨機応変なアタックもそうたろうの落ち着いて最後に溜めてた爆発力も最高だった。3人ともに基軸をもって上手く走れたこと、また宇佐美さんも仰っていたようにその通りに走れるレベルのフィジカルを備えていたことが結果につながったと思う。

個人的なフィジカルに関しての振り返りは内部に留めておく。

そうたろう、ともや、ブラボー!

スクラッチ

六川の走りに感動。拓海が勝って悔しいのに嬉しい気持ち。積極的な走りが素晴らしかった。

TSP

一番練習して一番振り返って一番準備してきたこの種目。ギブリに付け替えて出陣。しかし、そうたろう込みで智川山の走順で走ったことがなく、スタンで崩壊しないか不安だった。でも、私はそうたろうをスタンで待ってあげられるほど強くないので、まぁ頑張ってもらおうと。

そして不安は現実に。智也覚醒、スタン早すぎ問題。

自分もオーストラリアナショナルを降臨させることが出来ず、一歩目に失敗。練習の時からも一歩目の重要性を強く感じていただけに、それを本番で再現できず悔しい。タイム的にも練習で上手くいったときは白線までの通過が3.33秒であるのに対して今回は3.48秒と0.15秒も数メートルで損してしまっている。

そうたろうが後ろにいないのを感じながらも自分自身も追いつけていないので気にせず踏む。いつもより休めないのを感じながら交代し、ラップを落とさない事を目標に空力意識で。しかし実際には5.88-5.97-6-6.3とケツ下げで申し訳ない。あとからビデオ見たらそうたろうのスタンの返し11秒フラは早すぎるし、そこで力使っても最後耐えきれるの流石でしかない。

今回早慶戦に向けて世界選の動画見たり、バンク連のたびにいちいちワット測って数時間かけて分析したりして走順を変えたりと準備してきた。その準備と智也のメガ進化のおかげで自己ベストも1秒近く更新できてうれしく思う。今回は400mバンクでのTSPに向けての練習をしてきたが、来年のインカレは250mで求められる力は全く違う。

まずここで勝てた事、自己ベストを出せたことを自信にインカレに向けて準備していこう。もっと早くなれる。もっと強くなれる。

TP

悔しいに尽きる。勝てた試合だった。TSP後でピキった脚にひよっていた。練習の時は自分が最後まで残りラスト一周を上げて終わっていたが、練習不足ゆえに中切れをしてしまうリスクがあり、今回は2ターム目で牽けるだけひいて離脱することにした。岳が調子が良すぎるのはわかったが(たぶん調子とかじゃなくて素で化け物になってる)、その後ろの秋田が少しきつそうに見えた。また岳が先頭で加速している時、自分は結構踏まされてきつくてみんな同じ負荷がかかっていると思っていた。この時点でW田とほぼ並んでいたので崩壊しないように一旦落ち着かせて最後あげてもらおうと考えたが、認識にズレがあったよう。

きつかったの私だけだった説。FTPがひっくいので後ろにいる時も許容範囲が狭く、かなりシビアな脚になっているのかもしれない。パワーで解決した去年に戻りたい。

2回目でペースで1.5引いてサヨナラ。そして自分が居なくなった分、最後に秋田が先頭になってしまった。秋田は中強度域における耐性は部内トップだが、高強度域ではこうせいや岳に劣る。その特性をスポケンでの結果から理解していたものの、今回のTPに活かすことが出来なかった。個人的にもTSPにやや比重を大きく置いてしまっていてもっとTPも詳細に分析して走順も考えるべきだったと反省。もっと準備できたからこそ、悔しい。この悔しい気持ちを次に繋げたい。ただ自分が走っていなかった間に岳と西は抜群の安定感を得ていたし、秋田もやはり強い。うかうかしていたら来年のインカレは走れないだろう。頑張らないと。

ここまで書いて改めて勝ったんだな、と。チームとしては素晴らしい日になった。

しかし岳のいう通り、嬉しい気持ちは一瞬で終わってしまう。今はただ悔しい。ほとんど練習できていないのに悔しがるのもおかしな気がするけど。できる最大限をやる。後悔が少しでも少なくなるように。

運営の皆さんありがとうございました。早稲田もいつもありがとう。

p.s.

 まさかクラスメイトの智也とTSPを走っているとは。まさか青山高校のそうたろうとTSPを走っているとは。そしてまさか早稲田に勝っているとは。

高校二年生の自分は思わなかっただろう。

p.s. たくみがんばれ

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