2023インカレ TP

最後だからって全て美談ではないし後輩のモチベーションを上げられるものではないかもしれないです、すみません。

8/25 インカレ TP5位 4.17.477

走順は山田、西村、川野、佐藤岳。

今回のそれぞれの大まかな役割を書いておくと

1走: ゼロスタートからのペースづくり。今回は2巡目で引ききって離脱。そこそこ速いペースでスタートしても余裕を持てる短距離寄りの選手がここに入る事が多い。

2走: 1走から引き継いだペースそのままに巡航ペースまで上げる。スタートから自分が引き終えるまで休まずに高いパワーを出すので中長距離でスプリントのある選手が適正あり?

3走: 設定ペースで長めに引く、2巡目のペースを戻す(?)。2走と4走の中間的な役割なので、スプリントと独走どちらもいける選手が適正あり?

4走: 設定ペースで長めに引く。スタートから最も休める時間が長いので、独走力に長けた選手の力を最大限発揮するためには4走に配置するのがベスト。


各大学の中長距離選手たちのチーム力が如実に現れるのがTPで、この種目を軽視している強豪校はおそらくいない。ここで上位に食い込むのが、慶應がチームとして強くなっていることを示す手っ取り早い手段であったと思う。前のブログに書いたけど、昔は団抜きに出るのはちょっと嫌だという気持ちがあった。こんなきついことをやって、自分の実力で得られるのはきっと中途半端なタイムと順位だけ。そう思っていた。

しかし、大学に入ってからは先輩や同期、後輩に恵まれたこともありチーム種目へのモチベーションは次第に高まっていった。遠征や合宿では必然的に一緒に過ごす時間は長くなるので、この人たちと頑張りたいな、とも思うようになった。纐纈さんや小原さんは各代の先輩の中で間違いなく一番喋った先輩だった。

もちろん今年は今までで一番のモチベーションで取り組んだのだが、それは最後のインカレだからとかではなくて、考えうるベストメンバーで走れて今までよりも良い結果が得られるはずだと思っていたから。岳がどこかで言っていたと思うけど、4年生だから、最後だから結果が出せるわけではない。チャンスはちゃんと頑張った人に現れやすいと思う。だからいつチャンスが来てもおかしくないくらいに頑張るのがきっと大事なんだろう。


当日まで

目標は15秒切りで、ラップタイムとしては15.5前後で揃えるのが目標となった。順位はその時次第なので、順位決定戦に乗れると嬉しいといった感じ。

マネージャーが集めた過去のいろいろな記録を参考にしつつ、15秒という目標に決まった。去年までは20秒切りを目標にしていたので、うちとしては攻めた設定ではあった。練習でもそのペースを基本としてst2000などを行った。

でも、何度か機会を設けた合わせでは一度も目標タイムには届かなかった。チップスターでのTRSではいいペースで回れていたが、追い抜きのタイミングで自分がちぎれて計測できず。このメンバーならいけるはずだとは思いながらもなかなか手が届かないのがもどかしかった。

自分が課題に感じていたのは2巡目の1,2走でペースが落ちること。2走の自分としては、2巡目引いたあともちぎれてはいけないので、どの程度力を使うべきか、というのがなかなか掴めなかった。本番でもそこの課題を克服できていたら15秒切りはできていたのかもしれない。

これは毎年のことなのだが、東日本までにある程度の完成度を達成しておくべきというのがわかっていてもできていない。一部の他大もそうじゃんと思うかもしれないが、高校でレベルの高い団抜きを走ってきている彼らとは経験値がかなり違うので、僕らは春先までに技術面でもフィジカル面でも他校との差を縮めておきたいはず。春休み長いし。


当日

7時頃会場入り、ゼッケン貼ってもらったりしてアップ。ゼッケン貼りは平田にやってもらった。基本自分のゼッケンは自分で貼りたい派なのだが、神宮では平田にゼッケンを貼ってもらって勝てたので、験担ぎ(ジンクスと書こうとしたのですが、悪い出来事に使う言葉みたいです。勘違いしていました)として団抜きでは平田に貼ってもらおうと思っていた。岳の付き添いなのにお願いするのは申し訳なかったが、ありがとう。

いろいろな方に撮ってもらったレース写真を見返して思うけど、慶應のゼッケンってかなりきれいに貼ってある。神は細部に宿る、ということで。

西田に氷をもらったりうちわで扇いでもらったりしながらお気に入りの音楽を聴きアップを気持ちよく終えた。付き人ありがとう。直前にコメットのバルブがおかしくなってしまい立教さんに前輪ギブリを借りて無事出走。ありがとうございました。

特にレース本番については書くこともないのだけど、軽く書いておく。

スタンは予定通り入って、1巡目は理想に近いペースというかそれよりいいペース。しかし2巡目でペースが安定せず、自分もそこまでタイムを戻せずに川野にパスする形になった。そこからはなんとか耐えながらゴール。

平田手動

22.497

15.943

15.250

15.323

15.047

15.143

15.358

15.414

16.032

16.172

15.925

15.736

15.703

16.037

16.016

15.734

4’17.330

走り終わったあとは、これからどんどん記録が更新されていかないか、不安でいっぱいだった。実際、僕らが走り終わった時点では他大の出来次第で入賞すら逃す可能性もあった。しかし、結果は5位。15秒切れなかった悔しさがありながらも、順位としては想定以上のものだったので嬉しかった。

チップスターでのバンク練は多くて3タームしか入れないし帰宅時間は日付を超えるしで気持ちのいいものではなかったが、そういう積み重ねがいつかなんらかの形で報われると心の何処かで信じてやってきたからこそ、本番でベストタイムを出せたのかもしれない。

ライバルであり最強の同期でもある川野と岳と山田(山田は同期か怪しいが)、入部からずっとサポートしてくれている平田の4人と共に慶應の団抜きを作り上げることができて自分は恵まれていました。ありがとう。4年間インカレの団抜きに出たけれど、最後の最後で全員2001年生まれなのはなんだか面白い。


団抜きはトラック種目の中で一番多くの人の助けがあって成り立っている種目だと思う。4人分の機材、バンク練の機会、4人の予定や調子、マネージャーのビデオやタイム読み、毎練習のホルダーなどなど。

120%望み通りの結果かと言われればそうではないかもしれないが、OBOGやチームメイトの協力無しにはこのような結果を残せなかった。

自分は周りの人たちに恵まれて、本当にいろいろなものを与えていただいたと思う。でも、自分はもらうばっかりで周りに対して何も返せていないなと思う。(倍ぐらいにして返したいと思うけど、それを受け取る相手の気持ちを無駄に深読みしてしまって、いつも控えめなお礼をするだけになってしまう。)


撤収前、明治京産鹿屋日大がTPを走るのをインフィールドから見ていた。15秒を切っていれば自分たちが順位決定戦に出ていたんだなと思いながら。

インカレトラック最終日の最終種目、全観客全選手の視線が集まるあのスタートラインに立つのはどんな気持ちなんだろう。今までにないくらいの大歓声を浴びながら4人で走るのはどんな気持ちなんだろう。ちょっとそう思ってしまった。でもその気持ちが今後の糧になるのだろう。


p.s.たしかに感情メインのブログになる。

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