インカレロード

(インカレの時の日焼けがまあまあ戻るくらいには時間が経ってしまいました。)

インカレロード

配置(伝達)
2019インカレロードの時の配置をOBの方からもらい、コース図とストラバを見ながら考えた。あくまでも理想で、電波が届かない、下りで聞き取りづらい/言いづらいなどがあれば臨機応変に対応することを前提とした配置だった。

配置(補給)
ピット含めて4人というコミュニケが出たのが29日だった。
上にあみさんと私、下にななさんとピット兼任の智也さんを配置し、選手に伝えた。
あみさん→岳さん、大前さん
平石→川野さん
ななさん→西村さん
智也さん→山田さん、秋田
おおまかな飲料の確認、ウィダーつけるかどうか、補給食の付け方の確認はあみさんにしていただき、個人のジェルやようかん、工具や救急グッズなど、他の人に渡ったら困るものは各担当者にあらかじめ伝えるようにしてもらった。

9/1 試走
・電波の確認
1、2やKOM地点での補給聞き取りを想定していたため、車を出してもらい電波の確認はそこで行った。その地点ではdocomoがほぼ繋がらず、ソフトバンクとYmobileは部分的につながり、auとRakutenがコース全てつながった。
伝達人員の再考をしなければならなくなった。また、最悪の事態を避けるためSMSで連絡できるよう電話番号を要所要所の人に聞いておいた。

・補給場所の確認
上下で2人ずつ分けて配置した。あみさんが選手に確認してくださった補給食、氷の付け方を確認した。この時点ではそこまでこの坂でペースアップされると思っておらず、斜度もまあまああるこの坂でほぼミスはしないだろうと安易な判断をした。

・サポート配置MTG
宿に戻ってから個人のキャリアを見てペアを作り、配置しなおしたものを共有した。

9/2

練習帯同+補給食受け取り/渡し方の確認(川野さん)・ゼッケン貼り
・練習帯同
154km走るとのことだったので山根さん・りこちゃんと一緒にサポートカー業務。一応補給指導という名の下に後部座席に座りながらついていった。なくなったかなーどうかなーというタイミングで選手に飲み物を補充するかを聞くこと、選手が車から離れたところで低血糖にならないよう、道幅が狭くて車がついていけない区間に入る、もしくは後ろの組のところまで戻って車が長時間選手の隊列を離れる前にゼリーや預かったものを配ることに気をつければ大丈夫だと思う。

・川野さん大前さんのゼッケン貼り
たぶん、自分の中ではこれまでで一番うまくできた。前日にゼッケンもらえる系のレースは部屋で落ち着いて貼れて、その分コミュニケーションを取る時間も増え、こぼれ話が面白かったり、明日のレースの作戦や展開予想を聞いて背筋が伸びたりするのが好きである。

・補給食の受け取り、渡し方の確認
川野さんとあらかじめ話して、ドリンクとその他(氷、ウィダー、ジェル、羊羹、その他いかなるものも)は完全に別で渡すことになった。他の補給員のボトルには氷やウィダー何らかがついている可能性があるので、補給は全て私のところに来ると想定して、それを信用した。他の選手に渡っては絶対にだめなものが確実に川野さんのもとに渡るように意識しなければならなかった。

9/3 本番
サポート部隊は時差出発、テントの設営とローラーの設置、IDの配布をしていたら伝達メンバーの出発時間になった。
トラックに引き続き担当制度にしていたが、実走でのアップ、ローラーでのアップやスタート位置の違いによって1人に1人ずつサポートを付けることができなかった。手の届く範囲で日傘を差した。
去年よりも、選手もギャラリーも多い気がした。なんとか川野さんを見つけ、いろいろ預かって見送った。
岳さんのグローブを山根さんが猛ダッシュで届けてくれ、無事全員スタートした。

補給員はその後すぐ荷物を持って補給地点へ移動、場所取りをした位置に行った。
歩いて5分もかからないくらいだったが、荷物が重く重力に負けて運べず、色々な方が手伝ってくださった。

伝達位置についたら位置にいる全員に電波が届いているかの連絡を全体にしてもらって、あとの指示は宇佐美さんがしてくださった。

1周目はとにかく集団に向かって名前を叫び、手を振った。多分全員分呼んで、西村さん川野さん大前さん秋田の位置はわかったが他は見つけられなかった。

2周目から補給がはじまり、許可されていない他の大学のチームスタッフが増えて1周目にいた場所に居られなくなった。


2022.05.23tojサポート
周回レースだと補給ができるのは最初の数周を過ぎてからなことが多い。選手もレース中はポジション争いがあるが、補給係も補給開始の数周までにポジション争いをする。ロードレースだと登りの途中に補給所が設置されていることが多いので各チームは選手が登ってくる速度や勾配を考えてベストポジションを取りに行く。(Akita Keisuke様より引用)

この頃は入部したばかりで補給のあるロードレースも経験しておらず、まだ顔合わせの1回しか会ったことないけどなんかすごそうな同期の秋田が言っていることがよくわからなかった。去年の個人ロード、インカレ、全日本や木曽村、群馬も経験こそしたものの補給員の数が今年のインカレよりも少なく、補給所が複数あり、熾烈なポジション争いというものはなかった。
1周回目にポジションを決め、物は置いていたがそんなことお構いなしに人がごった返したため少し位置を下げるしかなくなった。今年のインカレの補給は、まさにこのポジション争いが課題だった。

途中、Activikeが足りなくなってしまい、急遽差し入れでいただいたアクエリで対応した。
氷は計15kg、板氷を合わせるともっとあった。差し入れで野嵜さんからいただいた氷5袋が非常にありがたかった。やっぱり夏なので溶けるのが早かった。

私は打ち合わせした通り、伝達地点の補給聞き取りを頼んだ中谷、阿部、南山、寺田から連絡が来たら補給食やその他のものを単体で持つようにした。
寺田の位置から連絡が来たらあみさんと私が下から上に出発し、南山から連絡が来たら上下に分かれた状態で各々の補給を持っていられるようにするくらいでちょうどよかった。

伝達については、各地点で伝達の声が聞こえるかが統一までわからず、選手から補給の要望が来る1地点でスピードが速すぎて伝達できなかったようだった。

この補給の坂はアタックがかかったり、集団のスピードが下がらなかったりしていてでなかなか選手も補給を取りに行くために位置を下げたくないのはわかったが、他大学の補給員がラインから出ないように強く言われているのを見て少しびびってしまった。インカレでペナルティを取られるのが怖くて前に出られなかった。途中すごく取りにくかったと思う。


最後から2周は取りに来ず、その次も無理な位置にいて取らないかと判断しそうになった。でも、全日本や木祖村で難しい位置からラインに寄って補給員のすれすれを通過するような補給を経験していたので怯まずにラスト1本を渡すことができた。


最後の最後、最終の補給周回前に川野さんが何か言っているのがわかった。何を言っているか聞き取れなくて、でも何か伝えるために補給ラインに寄ってきているのはわかった。最後の周回くらいラインを無視して寄っていけばよかったと後悔して、本当の本当に最後だったのに申し訳なかった。

インカレを終えて

あまりにも時間が経ちすぎて、当日感じた後悔や申し訳なさが薄れているかと思ったら全くそんなことはなく、西村さんの補給ミスの周回や最終周回の川野さんの声が鮮明に思い出されて息が止まりそうです。このブログは実は9/6に書いていたので自分の思いがまあまあ激しい情緒で書き殴られていて心が痛いです。

ロード・トラック共に配置をさせていただいて、機材系含め前々からの準備が必要なトラックと、組んだ配置に基づいた現場での臨機応変な対応が求められるロード両方での難しさを感じました。
トラックはブログを書いているので割愛しますが、ロードについて言うとサポートスタッフの力量が選手のパフォーマンスに影響する数少ない舞台であると思います。
実際、全日本で西村さんのボトル渡しをミスってからずっと西村さんに渡すのが怖かったです。川野さんの何かがボトルについていた時、やむを得ず手を引っ込めて上にいるあみさんに渡してもらうこともありました。

幸い担当分の補給は大きなミスはなかったけれど、最善ではありませんでした。もっと取りやすい、位置を下げなくてもいい補給ができていれば、あとは担当分以外の補給がもっとうまくいけば合格点だったかなと思います。


去年のように6名体制の補給チームならそれぞれの飲み物の冷たさやジェル、ウィダーや氷をつけるか否かの要望に全て答えられたかもしれません。

下の配置が取りにくかった時、臨機応変に移動する指示を出すことを怖がらないことが必要でした。
各選手の担当者のボトルに、自分がいらないジェルやウィダー、氷がついている可能性があることを選手ごと、その選手専属のサポートごとにもっと整理して伝えるべきでした。
また、各地点の伝達員に、選手が伝える可能性のある情報が補給の要望やメカトラに限らないことをもっと的確に伝えておけたかもしれません。

でも、どこまでの確認や指示を自分がやることが、チームにとっていいかはわからなかったです。なぜなら私なんかよりもチームにはもっと経験や知識がある人がいるからです。

こういう大きな舞台でサポートが経験するのは無力感、最前線にいないことへの罪悪感です。

でもいつもは出走したら何もできることがないサポートスタッフが、選手と同じ場面のはしっこにいられることはとても嬉しかったです。

りこちゃんを部活に勧誘する時に、某コーヒー店でロードレースっていうのは次自分の前を通過する時までどう展開が変わってるかわからなくて、だからこそわくわくするんだよって言った記憶があります。まさにその通りでした。

4日間のインカレを通してずっと専属サポートを担当させてもらった川野さん、成績を期待される選手として時間がないはずの競技生活の最後に、たくさんの時間を使ってたくさんのことを教えてくださってありがとうございました。9/2のインカレ前日に試走を受けて再考した配置を見せた時に、できることはここまでだね、お疲れ様、と言ってもらって本当に救われた気持ちになったのを覚えています。一緒に悩みながら減量したのも、サポート配置のMTGしたのも多分私に自信をつけるためにかけてくれた褒め言葉も、全部ありがとうございました。

インカレの配置を任せてくださったあみさん、多分あみさんだったらもっといいサポートになったのかなぁと思うことが多く、申し訳ない気持ちでした。入部して1年とちょっとの人間に任せて、見ていてもどかしいこともあったとは思いますが、配置任せるよと8月にもらったLINEが私にはとても嬉しかったです。あとは、なんだか大昔のように思えますが去年の4月の新歓後熱心に勧誘してくれて、私をこの部活に引き合わせてくださってありがとうございました。

サポートスタッフの皆さん、選手でもなんでもない自分が組んだ配置を、その通りに、それ以上のクオリティで遂行してくださりありがとうございました。暑い中、長丁場でしたがありがとうございました。

OB・OGの皆様、当日の差し入れや沿道での応援、補給員の手伝いまで本当にありがとうございました。メーリスに書いた通りですが、日頃から現役の活動へのご理解とご支援をいただき心より感謝しています。

マネージャーの皆さん、言うまでもなく本当にありがとうございました。たくさんのことを経験させていただいてありがとうございました。

選手の皆さん、1年に一度の大舞台で、感動をありがとうございました。

また、頑張ります。

2023年度は自分にとってとても大切で忘れられない一年になりました。

ありがとうございました。

平石梨佐子

平石梨佐子

商学部3年

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