〜コロナ禍と自転車ネットワークの拡大〜
気づけば、もう卒業である。
この振り返りブログは元々、自己分析のために書き始めたものだったが、色々反響があった。いろんな人が振り返りブログを書く際に参考にしてくれていたらしい。
就活も終わり、引退を迎え、卒論も提出した。そして卒業式を迎えた。
学生生活が終わった。
今更、3年生の頃を書いたところで何になるのかわからない。しかし、このシリーズを完結させなければならないという謎の使命感がある。
さぁ、最終回です。
2020年 5月
継続したトレーニングによりFTPが向上し、石井全盛期時代が到来する。
コロナ禍によりレースはほぼ中止。鍛え上げたFTPを活かす場面がほぼない状態。
”オンライン”という空間に自転車競技の中心が移動していくこの時期。
ついに『石井 悠太郎』の名が有名になる時が訪れる。
ZWIFT レースシリーズ
『IRCチャレンジ』
の始まりです。
学連とそのスポンサーIRCタイヤは『選手に活躍の場を作ろう』ということでzwiftによるレースを企画しました。まず4/29にテスト大会が行われます。
4/29 U23+U19チャレンジカップ(仮)3位/14人
1 | 津田 悠義 | EQADS | 35’10” |
2 | 湯浅 博貴 | EQADS | 11 |
3 | 石井 悠太郎 | 慶応義塾大学 | 12 |
4 | 鳥海 祐甫 | EURASIA-IRC TIRE | 53 |
5 | 佐藤 寛朗 | 駒澤大学 | 54 |
6 | 吉岡 | Eurasia-IRC TIRE | 55 |
この大会で自分は津田、湯浅の逃げに潜り込み、名だたる強豪選手の中で3位という好成績を残しました。
学連選手の中で比較的早い時期からZWIFTをトレーニングに取り入れていたことが功を奏しました。
このテスト大会が好評だったらしく、正式にIRCチャレンジが開催されることになります。レースは毎週水曜の夜に行われました。
IRCチャレンジ シーズン1 総合成績
シーズン1の総合成績は5位。毎週youtubeで実況つき配信が行われていたこともあり、毎試合本当に楽しかった。そして上位三人には及ばないにしても自分の走りはこの頃が一番輝いていた。FTP5倍をフルに活かした走りで、飛び回っていた。
意気込みやコメントを求められるほど名物選手になっていた。
そして学連も独自のオンラインレースを開催する。
今では定番のe-RACE nichinao-Tacx-iRC シリーズである。
その初回大会に出場し、クラス3優勝を果たす。
43分 298wの好成績である。
コロナ禍で無くなってしまったTT大会で昇格を目指していた自分にとって、この大会の優勝はマストであった。
・Eレース以外の練習について
主には尾根幹線往復+ZWIFTメニュー走
zwiftメニュー走に関しては自分で練習メニュー考えるのが面倒になり、Singletrack Slayerというコースを2ヶ月かけてこなすことにした。
このメニューをよく当時の自分はこなしていたなと思う。
全体練に関してはZWIFTのミートアップで行っていた。
『5/10 学連知り合いmeetup 58km TSS 103
参加者 慶應(飯井さん纐纈谷口川野和田)、学習院(長谷川曲田)、東工大(加藤)、駒澤(小林宮本)、信州(芦田)、ラバネロ(加藤大先輩竹下)
そして
宇佐美総監督
皆様参加ありがとうございました!!』
↑こんな感じ。
・コロナ禍でのオンライン全体練(meet up等)の効果
コロナ禍は”孤独”を生んだ。今まで他者との競争に自転車競技の面白さを見出していた人間には辛い時期に入っていた。原がやめた原因の一つでもあるだろう(他の問題の方が大きいだろうが)。
また他者の目を感じ難い状況に陥った。これは周りが頑張っているから頑張ろうというインセンティブを各々が失う状況である。
他大学の自転車競技部が崩壊状態に陥っている話も聞いた。
確実にチームにとって危機的状況であった。
でも自分は逆にチャンスと考えていた。練習というものを『周りが頑張っているからやる』『監督に言われたからやっている』というチーム、選手たちはこのコロナ禍で弱体化する。逆にこのコロナ禍でもしっかり練習したチームは確実に強くなるという確信が自分の中にあった。
「自転車競技を通じて社会の先導者を輩出する」
これが慶應自転車部の目標だが、この目標のもとでは大会があろうがなかろうが関係ない。目標を決めて考えながら努力し、その過程で多くの学びを得る。この経験を積むことこそが部活動としてスポーツに取り組むことだと自分は考える。
これはコロナ禍でもできることであることを自分は示したかった。
どんな状況でもやれることは必ずある。
状況をポジティブに捉える姿勢。なんなら状況を楽しむ。そんな心持ちで日々過ごすことの大切さをこの時期には強く感じた。
大きく脱線してしまったが、オンライン全体練の意義として以下のことがあった。
・同じ空間、同じ時間に取り組むことにより、他者との繋がりを感じることができる。
・周りが頑張っている姿をみて練習意欲が湧く
・一人ではなし得ない強度で練習を行える
まぁそんなこんなで6月にはオフライン部活が再開します。
短距離班に対していい施策を行うことができなかったのは申し訳ないと思っている。
2020年 6月
全体練の朝はオハサイコースを導入。脱同じ坂インターバル練である。
ラインコースの方が幅広い領域を鍛えることができるし、なんなら駆け引き要素も増える。
群馬CSCで個人ロードレースが開催されると発表されてからはオハサイコースの頻度がますこととなった。
ここでツールド葛尾の開催が発表される。自分は1日目のTTと2日目のロードレースの優勝を目標においてTT練を家の近くで行うようになる。
学業も始まり、あまり練習時間を確保することができなかったのが6月でした。
これが後々響くことに。
6/27 Tour De 葛尾 クラス2 TT 優勝
人生初めての優勝でした。
クラス2での優勝だったけど、クラス1含めても13位くらいだったので過去1の成績だった。
何より継続した努力が報われて嬉しかった。
6/28 Tour De 葛尾 クラス2 ロードレース 山岳賞&13位
後半失策でやらかすが、集団内で主体的に動くことができることを知った。
何より憧れだったロードレースを走れているっていうことがすごく楽しかった。
2020年 7月
まずIRCチャレンジの第二シーズンが始まります。
総合4位で終了。第二シーズンもそこそこ活躍することができた。
しかしzwift慣れした加藤遼の壁が大きくなっていく。
調子は良かったが、だんだん陰りが見えてくる。FTPの低下が始まる。
自粛期間は練習とバイトだけ頑張っていれば良かった。さらに練習はほとんどが自分のやりたい練習である。
自粛期間が終わり学業が重くのしかかってきた。練習しても十分に回復できなかった。さらに6月の走行距離不足も響いてきた。
しかし9月の群馬CSCで昇格するために休むことは許されなかった
ここから先はもうこのブログで書いてきたことなので割愛()
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!(推敲を重ねていたら卒業してしまった。)
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